今年の本屋大賞が決まりました。
書籍不況のなか、本屋さんの店員の投票で決まるこの賞の値打ちは年々上がっています。
この賞の家元というべき団体をやっているのは”本の雑誌社”、人を食ったような名前ですが書評雑誌として知られています。
院長がはじめて知ったのは高校生ですから昭和の終わり、椎名誠編集長が率いる不定期刊で
バスセンターの紀伊国屋書店に通って探していました。年に4回ほど在庫を見つけたときの喜びといったらありませんでした。
どの本が読んで面白いのか、背表紙を見ただけでわかったあのころを教えてくれた雑誌です。
大学生になってからは両手に袋のあとがついて指が真っ白になるほど買い込んでいたものですが。
それから30年、執筆者も変わり読んでも波長が合わないと思ううちに、定期購読していた旭町のフジイ書房さんが閉店してしまいました。雑誌自体も存続の危機の瀕したそうです。
以前も書いたように本屋さんがなくなるのは地域の読者層の責任なのです。コンビニの雑誌で良いわけがない、アマゾンで買っていちゃ全国の本屋さんがなくなってしまう。
フジイ書房がなくなってから読まなくなっていた”本の雑誌”、皆実町のユメタウンの紀伊国屋では置いてありません。出来たときにはそれなりの品揃えでしたが、所詮附属生修道生が本を読まないんで売れないから棚を作り直したのでしょう。
本の雑誌社浜本さんを画像ではじめてみましたが、なかなかガッツのありそうな顔つきでこの賞の牽引者、さすがですね。