以前からほかの大きな病院で骨粗鬆症の治療を受けておられた患者さん、何年も骨密度検査の結果が改善しないため当クリニックを受診されました。
腰椎と大腿骨近位部の骨密度検査と血清中の骨吸収マーカーの検査を行い、ビスフォスフォネート製剤の治療を開始しました。半年以上経過し再度骨密度検査を行うときちんと改善しているのです。何年も治療してきたのによくなったのは初めてです、と患者さんには喜んでいただきましたが、欧米でも日本でも推奨されている当たり前の治療を行っただけなのです。
足の超音波検査とか血液検査しかしたことがなく、腰椎のX線検査や全身骨密度検査という当たり前の検査情報に基づく治療が出来ていないので、日本の骨粗鬆性骨折は減らないのだと考えるのです。