2011年11月24日木曜日

また”試してガッテン”おかしいことを

腰痛をテーマにした回でしたが、まず腰痛の原因が椎間板でないことが多いと検証しました。
症状のない患者さんにMRIで異常が見つかると大騒ぎしていましたが、そんなことは珍しくありません。特に腰痛のない院長の腰でもMRIを撮ると腰椎4/5でかなり変性が進んでいます。もちろん治療の必要はありません。実際の診療ではMRI画像と患者さんの症状を照らし合わせて診断しますから、MRI画像の所見だけが重要なのではないんです。
後半では、福島県立医大の紺野先生によると、腰痛の原因の85%が不明だが、その1/3はストレスが原因だとのこと。85の1/3だから28%、これで大部分の腰痛がわかったと大騒ぎしていましたが、側座核の話が本当だとしても28%に過ぎないので、大部分はやっぱりわからないじゃないか。
まだ多くの医師の賛同を得ているとはいえない説をぶちまけて、その結果として多くの腰痛患者さんの症状はストレスによるもので、気の持ちようが悪いと思われてしまうのが心配です。